『風邪になりたい』という謎の心理
私は今うつ病だ。
去年の2月に発症(再発/3回目)して6月末に退職したのち、傷病手当をもらって療養に専念している身だ。療養はもはや仕事のようなもの、だからこそ、いち早く回復する為に無理せずしっかり寝たり休んだりしたらいい、していいと、心から思っている。
だがそれができない。少なくとも休職直後の半年は、働き盛りが昼間っから寝ているという己の姿が飲み込めず、自分を赦せず、なかなか落ち着いて寝ていられない。
そこで『風邪になりたい』という謎の欲求が頭をもたげる。
風邪=寝ていることへの『免罪符』
いいオトナが一日布団の中で横になっている心苦しさ。頭の中をぐるぐるめぐる葛藤や呵責。でもそこに『風邪』という名のカードが加わると、あら不思議。いくら寝ていようと、部屋が汚くなろうと、お風呂入らなかろうと、誰にも責められない。だって風邪だから。
…実にしょうもない思考である。今夏で37になるオンナ(←)の言うこととは到底思えない。でもそんなしょうもなさにすがりたくなるほど、うつで療養する自分を受け入れることは、本当にほんとうに、難しい。そして気がつくと、風邪のような『公然と寝ていられる理由』を探してしまう。
だが幸か不幸か、元来の頑丈さでなかなか風邪はひかず、ときたま訪れる風邪の予兆にも養生でなんとか治してしまい、実際に伏せることは今冬なかった。
2019/3/24(日)
前日の23(土)から胃腸風邪のような予兆があり、翌日とうとう38℃。ああ、ツライはずだ、風邪だったんだ。ヨカッタ、これで気の済むまで寝てられる…
表向きには『あ~あ』なんて振舞いつつ、内心少し嬉しかった。アホだ。ほんとにアホだ。ぬるっこいこと言ったツケが回ってきたのか、その後まんまとバチがあたった。
頭痛 全身筋肉痛 吐き気 悪寒 症状のオンパレード
『本気の体調不良なめんなよ!!!!』といわんばかりに迫り来る症状の数々。
起きてられないけど、寝ててもツライ。横になっていても全然休まらない。意識が飛んで眠れてしまえばいいんだけど、そ れ も で き な い !!!!
モウロウとする意識の中で祈る。神様ごめんなさい。アホなこと願ってスミマセン。健康が一番です。甘ったれてました。もうしません。だから…
早く熱下げて(どこまでも自己中)
すると・・・・・・・・↓↓↓
奇跡的に軽症(?)で済んだ今 思ったこと
健康が一番。もう風邪こりごり。だいたい、寝てることの免罪符ってなんだよ。うつが理由、それでいいんだよ。ごたごた言ってるから治らねーんだよ。
カラダを通じて思いっきりメッセージをもらった気がした。というか、強制的にギアチェンジした感。
結局いつだって、赦せないと自分を責めるのは、世間でも親兄弟でも夫でも友人でもない。自分だ。
折り合いのつけ方は人それぞれ。私はアホだから、いつだって強烈な実体験がないと新たな舵を切れない。とりあえず、
きよちっ!
前回までのテキスト日記を経て、今日からイラストも交えて更新するだ。今度はイラストのリハビリなのだ。コツコツ。